A点 (土佐)

 「男もすなる日記というものを女もしてみんとてするなり」といえば、ネカマの走りともいえる紀貫之土佐日記ですが、私もそんなノリで書いてみました、ブログ。といっても土佐日記というよりは思ったことをただ徒然なるままにつらつらと書き連ねていく徒然草に近いのかもしれません。そもそも旅するわけでも、ネカマなわけでもないですし。

 いろいろ書きたいことはあるのですが、いきなりそれから始めるのもなぁ、って感じで。なのでとりあえずクッションのような記事を作っとこうということでこれを書いてます。なのでこの記事に何を書くかは特に決めてないんです。どうしましょ。

 ブログブログといいますが、私の感覚だとブログといえばあの微生物のやつなんですよ。中学ぐらいの時にめっちゃ流行ってて、CMとかもバンバン流してて。一時期すごかったですよね。何人かの友人が当時ブログ書いてましたけど、今も残ってんのかな。さすがに消してるのかな。中学生の時に書いた日記なんて残しておきたくないですよね。

 その流れでいうと卒業文集、あれって残酷ですよね。あんな中二病真っ盛りな時に自由なお題で作文かかせて、それを学年全員に配るんですよ。まだ日記なら自分で処分できるからいいものの、それが百部も散り散りに配布されたらもう終わり。一生、何も考えずに書いたきつい文章がどこかに残るわけです。改めて考えると恐ろしい。私は何について書いたか全然覚えていませんけど、どうせろくでもないこと書いてるんだろうなぁ。中学卒業のころなんて一番痛かった時だからなぁ。私は行ったことないのでわからないんですが、同窓会にそういう文集持ってくる人とかいるイメージ。そういう人たちはいい大人になってますよね。過去と今がしっかり区別できていてうらやましいです。過去は過去、今は今って思えているからこそ過去を振り返って楽しめるんですから。私は悪い意味で中学生のまま大人になってしまいました。いまだに過去で今が縛られている感覚があります。中二病って不治。

 とまあ何となく思いつくままに書いてきたら、書いたことを後悔した話になってしまいました。先行きが不安。先も言ったように書きたいことは何個かあるのですが、それが終わったらこのブログはどういう風になっていくのかわかりません。おいしかった食べ物の話をしているかもしれませんし、ただただ愚痴を書き連ねているかもしれません。とりあえず土佐を発ったわけですが、京に向かって進んでいくのかそれとも。ただ、到着した場所がどこであれここを出発したことは変わりませんので、今思いついたままに書いた文章を残しておきます。イェイ。

 …やっぱり土佐日記なのかもしれない。